プラーナとは、「呼吸」「息吹」といった意味のサンスクリット語。転じて目に見えない生命エネルギーを意味するスピリチュアル用語として用いられる。「念」「オーラ」等と混同されがちだが、厳密には異なり、生物周辺以外にも自然界に満遍なく存在しているとされることから「霊気」の概念に近い。自然に存在するプラーナを体内に取り入れる呼吸法を「プラーナヤーマ」といい、これはヨーガの調気法となっている。ヨーガではこのプラーナヤーマが非常に重要な役割を担う。プラーナは万物の基本であり、例えば人間が食事をする際には、カロリーと同時にプラーナを取り入れている。中国の神仙が「霞を食べて生きる」と言われるのは、このプラーナを大気から直接取り入れている、ということになる。
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