逆さごととは、葬式に関連する慣例の中で、通常とは逆の方法でものごとを執り行なうこと。主な逆さごととして、以下が挙げられる。逆さ水・・・湯灌(ゆかん)にもちいるお湯を作る際、水に熱湯を足していきながら温度を調節すること。逆さ着物・・・亡くなった人間に死装束を着せる時に、足袋を左と右で反対に履かせたり、衣装を上下逆さにしてまとわせたりすること。逆さ屏風・・・遺体を仏の前に据えまつる際、枕元に置く屏風を天地逆にして飾ること。
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うちの実家は信心深い家庭で、罰あたりなことをするとすごく怒られたんですけど、その中で「逆さごとをするな」というのがありました。例えば冷たい水にお湯を入れることとか、横結びのくつひもを縦に結ぶこととかは、「死人のやることだからとても縁起が悪く、絶対にやっちゃいけない」と言われて、本当に怒られたんです。その後、大人になって、親族の葬式に出席する機会もできて、「逆さごと」が葬式の流儀だということを知りま…