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七福神はみんな由緒正しい神様です

「七福神は縁起の悪い神様」って最近ネットでよく見ますけど、これは根も葉もないデマだと思いますね。七福神の由来はそれぞれちゃんとあります。

恵比寿：
日本神話の神様（どの神様が元かは諸説あり）、
豊作・大漁・商売繁盛を司る

・大黒天
インド神話のシヴァ神の化身マハーカーラが
日本に伝わった、食物と財産を司る神

・毘沙門天
インド神話のヴァイシュラヴァナ神、
戦いの神だが、本来は財宝の神とされる

・弁財天
インド神話のサラスヴァティ神、
仏教では妙音菩薩とも言われる芸術と知恵の女神

・福禄寿
中国の道教における「三徳」、
幸福・封禄・長寿の化身

・寿老人
中国の道教における神仙、
伝説の人物で不老不死とされる

・布袋
中国の唐代に実在した仏僧が
日本で神格化されたもの

・・・です。

このうち、しいて言えば「大黒天」の由来、シヴァ神の化身マハーカーラが怒りの神としての意味も持っていますが、このマハーカーラは他に勝利の神や財運の神としての意味もあります。これが日本に伝来してきた段階で神道の大国主と神仏習合し、財運を司るという部分が強調され、完全な福の神になりました。他の神様についてはもともと良い意味しかありません。七福神はみんな由緒正しい神様です。

七福神の7はラッキーセブンではありません

すでに詳しい説明をしている方がいたので補足を。
神様を7名集めて崇める風習は、
現在の「7＝ラッキー」とは関係ありません。
「ラッキーセブン」は19世紀のアメリカから。
七福神の7の直接の由来は室町時代に端を発します。
当時「竹林の七賢」という中国の賢者たちを
モチーフとする絵画が流行ったそうです。
そこにあやかり神様を7名集めるようになったそうです。