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魔術師の定義が難しいですが、独断と偏見で

アレイスター・クロウリーは記録も多く、
写真まで残されているので、最強候補として妥当でしょうね。
「薔薇十字団」との関わり、「黄金の夜明け団」団員だった過去
「銀の星」の創設など、西洋魔術史を語る上では
欠かせないと思います。

魔力の強さに関しては測定不能な部分が強いですが
魔術知識への貢献度として最強を論ずることはできると思います。
ただ中世の術は科学や神学と近しいもので、
また近世以降の魔術師は山師や詐欺師も多く、
誰を魔術師とするかは難しいところではありますね。

とりあえず、私が独断と偏見で挙げる
｢最強の魔術師候補｣は、以下の方です。

●モーシェ・デ・レオン
現代に残るカバラの礎となる人物。
ユダヤ神秘主義をまとめ上げ
「ゾーハル」という書物を残しました。
この書物がなければカバラ思想は
現代まで残っていなかったでしょうね。

●クリスチャン・ローゼンクロイツ
中世の魔術師で、薔薇十字団の創設者。
巡礼の旅で伝説の魔術書「Mの書」を手に入れ、
それを解読し、薔薇十字団の書物として後世に伝えました。
その功績は素晴らしいものがあると思います。

●パラケルスス
四大元素の概念を古代ギリシアから復活させ、
数々の魔術書を後世に残しています。
また賢者の石やホムンクルスの精製に成功したという噂もあり、
タロット「魔術師」のモデルになることもあるほどです。

●ギルベルト・ガウティリヌス
古代の悪魔書「ヌクテメロン」を
ギリシア語に翻訳し、悪魔学に大きく貢献。
後にこのガウティリヌスの訳を
エリファス・レヴィがフランス語に翻訳しました。
古代の叡智を現代に伝える橋渡しをした重要な人物です。

●マクレガー・メイザース
魔術結社「黄金の夜明け団」の創始者のひとり。
「ソロモンの大いなる鍵」を編集し、
現代魔術を作り上げたと言っても過言ではありません。
「黄金の夜明け団」の中心人物は
ウィリアム・ウィン・ウェストコットでしたが、
魔術における中心人物はメイザースです。

他にもニコラ・フラメル、ジョン・ディー、
エドワード・ケリー、ハインリヒ・コルネリウス・アグリッパ、
ジャンバティスタ・デラ・ポルタなどは
魔術師という括りで語っても問題ないと思います。

カリオストロやサンジェルマンは詐欺師でしょう。
ラスプーチンなどは霊能者になるでしょうね。

東洋の魔術師もお忘れなく

西洋魔術師はたくさん挙げられているようなので・・・日本にも「魔術師」と言える人はたくさんいます。安倍晴明、果心居士あたりは有名ですね。また三国志の諸葛孔明も奇門遁甲を使う魔術師と言えるかもしれません。

魔術師≒科学者・聖職者だと思います

おそらく黒衣の魔道師（仮）さんの方が
詳しいとは思いますが、
私見では、古代の宗教者や哲学者は全員魔術師、
と言えるのではないかと思います。
アリストテレスは魔術の基本を作ったと言えますし、
ニュートンは錬金術師としても有名です。
現代に残した影響を考えると最強の魔術師は
「イエス・キリスト」ではないでしょうか？